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更新日:2023.08.01

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ウルトラマン玩具ブログVol.61 不可能を実現する!ウルトラバッジ 50年目の再誕秘話


みなさまこんにちは。ウルトラマン玩具開発担当のN野です。

本日は、7月31日より予約受付を開始しております「ウルトラレプリカ ウルトラマンタロウ 50 th ANNIVERSARY SET」をご紹介します。


『ウルトラマンタロウ』放送開始から50周年を迎える2023年に、記念すべき年を祝う特別なセット商品が登場しました!

商品の目玉は、なんといっても、バンダイ史上初・電子ギミックを内蔵した変身アイテム「ウルトラバッジ」。

ウルトラバッジといえば、劇中でも光太郎の手のひら程度のサイズで、厚みも薄い、非常に小型な変身アイテムとして描かれていますが 、
今回、このバッジの内部に電機ギミックを内蔵するというプロジェクトに挑み、最新の設計技術によってそれを実現することができました。


ギミックの仕組みとしては、ウルトラバッジ本体に「赤外線送信装置」を搭載しており、
背面のボタンを押すことで発信される赤外線を、セット内容に含まれるもう1つの付属品「バックル型サウンドユニット」が受け取り、対応する効果音・変身音が流れるというものです。



これは、昨年発表した「ウルトラセブン 55 th ANNIVERSARY SET」の仕様と基本的に同じ概念です。



セブンセットにおけるウルトラアイも、今思い返すと相当なチャレンジだったのですが、この商品化が成立して技術的にもひとつの実績ができたこと、
またその商品化自体が、皆様から多大なるご好評をいただけたことが大きな推進力となり、今回の「ウルトラバッジ」商品化につながりました。
(「セブンセット」をご購入くださったみなさま、改めて、ありがとうございました!)

昭和系ウルトラマンの変身アイテムは、いわずもがな電子ギミック入りの玩具になることを念頭においたデザインではないため、
形状としても非常に薄かったり、小さかったりするものが多いですよね。

それゆえに、独特の神秘性やデザイン性を生んでいるという側面も多分にあると思いますが、
長い年月を経て、今だからこそ実現できる最新の設計技術とマッチングし、なりきりギミックを再現した形で玩具化できるというのは、開発担当としても大変感慨深いものがあります。

今回の商品化がまたご好評いただければ、今後次なる昭和系ウルトラレプリカにつながる可能性も多々ございますので、ぜひ応援いただけるとありがたいです。
(残っているラインナップは、より一層ハードルの高いものが多そうですが・・・笑)

さて、上記経緯も含めて、今回はセブンセット以上のプレイバリュー向上にも取り組み、
2アイテムでの連動で鳴らすことができる効果音のボリュームが大きく広がりました。

ウルトラマンタロウの変身音自体も、劇中で実際に使用された3パターンを切り替えてなりきれるほか、
劇中、とくに変身シークエンスまわりで印象的だった各種効果音や、BGM、さらには怪獣の鳴き声まで、まさに「タロウのサウンドライブラリ」といえる量の音源を収録しています。



思えば、『ウルトラマンタロウ』には非常に耳残りするSEやBGMが多いですよね。
・怪獣に対敵した光太郎に呼応するかのように響く、キィィィイイン!!という「ウルトラバッジの音」
・光太郎自身がジャンプするシーンや、変身後にタロウが出現したときにも頻出する、ヒュヒュヒュヒュン…!!!!という「空中回転音」
・変身シーンといえばこれ!な、BGM2種(所謂「輝くウルトラバッジ」という副題がついた曲に含まれる2トラック)
これらの音声もバッチリ、収録しています!

いずれも変身シークエンスに合わせて鳴らすことができる音声ですので、玩具を操作しながらバッジを掲げてボタンを押せば、気分はまさに東光太郎!

「劇中の変身シークエンスどおりに玩具を操作することで、音が鳴る」
これはなりきり玩具における基本中の基本ですが、50年の時を経て、このストレートななりきり遊びを具現化できることを、非常にうれしく思っています。

内蔵音声(効果音・掛け声)については、現在収録にむけて絶賛調整中のものもございますので、既報の内容からさらにパワーアップする予定です。今後の続報にも、ぜひご期待ください!


もちろん、商品の魅力は、音声面だけではありません。
「ウルトラバッジ」本体の造形も、50周年の記念商品として相応しいものに仕上げるべく開発しております。



実は「ウルトラバッジ」自体は、過去にも一度ウルトラレプリカシリーズで商品化しているのですが、
今回はすべてのパーツを完全新規で設計し、円谷プロダクション様の造形部門・LSSご監修のもと、あらためて当時のプロップの造形を検証し直すところから取り組みを始めています。

もっとも象徴的な部分としては、「ウルトラバッジ」のシルエット自体がゆるやかに湾曲している点です。

劇中の操作シーンをつぶさに見ていくと、特に持ち手の部分がラウンドして曲がっていることに気づくのですが、今回の商品ではその曲がり具合まで再現しました。



この“曲がり具合”がクセモノで、カーブの角度が1°変わるだけでも全体のシルエットがガラリと変わってしまうので、
造形作業に際しては何度もの監修を経て、現状のデザインにたどり着いています。



また、外観については塗装表現の再現度向上にもチャレンジしています。
旧ウルトラレプリカでは、ダイキャスト+メッキ加工による金属感たっぷりの立体化となっていたのですが、今回はあえてメッキ加工ではなく塗装表現を用いることによって、劇中プロップの“ややくすんだ光沢感”の表現を目指しました。

単純に「メッキをシルバー塗装に変えただけ」にならないよう、塗料についても普段使用しているシルバーとは塗料そのものを変え、よりギラギラ感があって美麗な発色・質感を目指して工場と調整を重ねているところです。



せっかくのリメイクですので、前回商品からより一層プロップに近いものにするべく、外観再現を追求していきたいと思っておりますので、こちらにもぜひご期待ください。

ということで、本日の更新はひとまずここまで。
商品の予約終了まで、段階的にいろいろな開発の裏話もお伝えしていければと思っておりますので、引き続きご注目いただけますと幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

商品は以下より絶賛予約受付中です。どうぞご覧ください!




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